父が、右手が麻痺して動かしにくいと言うので、病院に検査に行ったところ、余命半年ステージ4の末期癌だと告げられました。

胃癌から、脳への転移で手に痺れが出たようです。

脳には数え切れないほどの腫瘍が広がっていて、手術も不可能とのことでした。

通院での抗がん剤の治療がメインのために、在宅看護となりました。

父と母は2人で暮らしておりましたので、母が看病することになります。

訪問看護などを受けながら、母も頑張っておりましたが、やはり不安が大きいのでしょう。

毎日3人の子供たちに電話して、夜は泊まりにきて欲しいと頼んできます。

ただ、それぞれに家族があり、また遠方に住む家族もいたので、毎日誰かが行けるとは限らずに、母が1人の日が多々ありました。

そのうち母が怒り出し、電話口で『ひどい家族だ』と怒ったり泣いたりするようになりました。

無理を言う母と言い合いになり、喧嘩になる家族もいました。

父は4ヶ月ほどで息を引き取りました。

介護していたと言っても、とても短い期間です。

それでも家族のバランスは崩れ、心にしこりが残ったと思います。

今健康であっても先はわかりません。

元気な時に、家族みんなで話し合っておくことが必要だったなと感じております。